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『上武国境論争』検使提出賄材料書状
更新日:2013/03/08
元禄十五年六月(1702)「上武国境論争」、国境検視の実地検分に江戸からやって来た、幕府の検使両名に提出した賄材料と値段を付した書状。万場村黒澤八右衛門方に逗留した時、どんな料理で接待したか定かではないが、 材料は、白米・麦・味噌・醤油・酢・竹の子・大根・うど・山芋・こんにゃく・豆腐・子鮎・岩たけ・油、十五品となっています。
「上武国境論争」とは上野国と武蔵国の国境を峰を境とするか、川を境とするか問題になり「分村することは子や孫の代まで困る」と主張。万場村黒澤八右衛門他十一か村の名主たちが代表として江戸評定所へ往来し、幕府の「国境峰切り」裁許、山中領の村々が分かれるのをふせいだ。その費用三十三両は、山中領の村々で負担。元禄十二年~十五年八月十八日(1699~1702)。